地球に恋する研究者〜生物多様性の未来〜

生物多様性と地球環境に関する研究の紹介と女性科学者の日記。

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「Resilience」をどう訳すか?

最近、地球温暖化関連の報告書等で、

Resilience

という言葉がキーワードとして多用されるようになりました。

日本の温暖化研究者にとって悩ましいのは、
Resilienceを表現するのにちょうどいい日本語の単語がないこと。

しばしば「回復力」や「復元力」と訳されているようですが、
これには大きな問題があります。

「回復力」や「復元力」は、
何かの被害を受けたあとに、元の状態に戻る能力、
ですが、Resilienceには、それだけではなく、
被害を防ぐ能力、被害を和らげる能力、適応する能力、
といった意味もあるからです。

昨年翻訳家の枝廣淳子さんの講演に行ったら、
エダヒロさんは、Resilience を「しなやかな強さ」と訳されていました。

確かに、一般書として翻訳するなら、分かりやすく、的確で、
さすがプロの翻訳家は違うな〜、と感嘆しながら講演を聴いてました。

ただ、「しなやかな強さ」では、専門用語としては使いづらい・・・。

私個人の考えとしては、ぴったり相応する日本語がないのだから、
レジリエンス」とカタカナ読みにして、その概念を理解するほうが、
近いけど同じではない日本語訳を当てはめるよりいいのではないかと思います。

あと注意しておきたいのは、
専門用語は、時々その定義が変わることがある
ということです。

例えば、地球温暖化のもう一つのキーワード、「Vulnerability (脆弱性)」ですが、
4〜5年前と現在では、少し違った意味で使われています。

なので、温暖化関連の用語の定義を調べるときは、
できるだけ最新の報告書などを参考にしてくださいね。

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